フリーランスとして働けば給与が増えるイメージがあるけどいまいち踏み込めないという方もいるでしょう。
実際に正社員から独立してフリーランスになった私が失敗しない手順を教えます。
すぐには辞めない
今の仕事に不満を持っていてフリーランスになりたい、今の実力ならすぐ案件も見つかるはずと考え何も考えずに辞めるのはおすすめしません。
ITエンジニアとして経歴が1~2年程度あれば大丈夫だと思いますが、経験していた内容にもよります。
例えば、経歴2年といってもテスターばかりで開発経験が無いと苦戦するでしょう。
.net系の業務システムを作っていた人が何の勉強も無しでWEB系に移りたいと思っても難しいでしょう。
正社員はどれだけ出来なくても毎月給与はもらえますので、その恩恵を受けながらまずは自分の実力でどれくらいの案件があるかを知ることが大切です。
未経験でも月100万みたいな嘘に釣られて自分なら余裕と自分の実力を見間違えないように注意してください。
複数エージェントで実力を知ろう
フリーランスで案件を見つける場合は知り合いのコネとかが無い限りはフリーランス専門のエージェント会社を利用するのが一般的です。
もちろんすぐに仕事を辞めるつもりがなくて話を聞くだけでも大丈夫です。
ではどのエージェントを使えばいいかになりますが、メジャーなエージェントは基本的に全て登録しておくことをおすすめします。
面倒と思うかもしれませんが理由があります。
- エージェント会社により持っている案件が違う
- 実際にフリーランスとして案件を探す場合は同時並行で複数案件の面談を受けるため球数は多い方がいい
- 今の職務経歴を各エージェントが見たうえで評価してくれる
エージェントは案件に人を送らないと儲けになりません。
でもミスマッチな人を紹介するわけにはいけません。
そのため各会社のエージェントはあなたの職務経歴を元にマッチする案件を探してくれます。
もしくはフリーランスになるには経歴が浅いなども正直に言ってくれます。
それが1社しか話を聞いていなければ本当かも分からないので客観的な意見を知る意味も含めて複数エージェントに登録して話を聞いてみてください。
まずは職務経歴+エージェントと面談
エージェント会社に登録を行うとだいたいの流れはこうです。
- エージェント会社に登録を行う
- 職務経歴を送る
- エージェントから面談の日が設定される
- 実際に訪問して現況と紹介できそうな案件があるかなど具体的な話をする
- フリーランスになる意思があるなら準備をする
エージェント会社に登録後、まずは職務経歴を送るように言われるところが多いです。
職務経歴のフォーマットは各社違うので面倒かもしれませんが、この経歴ベースにエージェントと話すのでざっくりでも正確に書きましょう。
職務経歴を送付して数日内にはエージェントから連絡があると思います。
実際にエージェントの会社に訪問して話をする面談の日の調整が行われます。
まだ正社員で仕事をしている人は平日の日中に訪問するのは難しいと思うかもしれませんが、平日18時以降や土日に面談を設定など働いている人にも融通はきかせてくれます。
面談はどこの会社も結構フランクな感じなので緊張しなくていいです。
基本的に面談は会社説明、フリーランスになった場合の働き方の説明、あなたの職務経歴を元に今後案件を紹介出来るかを話します。
ここであなたの職務経歴と現状の給与を見てフリーランスになった方がよければ話を進めてくれます。
もしスキル不足でフリーランスとしての技術が足りなければ正直に言ってくれますので、何が足りていないのか聞いてください。
フリーランスとして働いても問題無いと複数のエージェントから言われましたら今の仕事を辞めても大丈夫でしょう。
1社に大丈夫と言われても盛っている可能性もあるので自信が無ければ複数社の面談を受けたうえで決めてください。
現在の仕事を辞めてフリーランスになる
エージェントから今の経歴でフリーランスでもやっていける、単価も納得したなら今の仕事を辞めましょう。
辞める際は普通に1ヶ月前に会社の上司に言えばいいです。
そこでたぶん
「まだ覚えたてのレベルで独立なんて無理だぞ」
とか
「今まで育てた恩があるのになんとも思わないのか」
みたいな引き止めをされる場合がありますが、気にせず辞めてください。
あまりにしつこい引き止めなら魔法の言葉を教えます。
「辞めたいのに辞めれないので労基に相談します」
これでたいていの会社は辞めさせてくれます。
ここからがフリーランスになるための準備です。
まずは税務署に行き開業届を出してください。
フリーランスは法人を立てて活動する以外は個人事業主となります。
それなりの単価をもらいますので必ず確定申告をする必要があります。
あとエージェントが案件を紹介するためには個人事業主として活動している必要があるため必須となります。
開業届といっても税務署に行って開業したいんですけどと言えば親切に書類の書き方を教えてくれます。
あなたが思うよりもかなりあっけない感じで個人事業主になることが出来ます。
次に個人事業主用の口座が必要となります。
これは普段の生活費と個人事業主の活動を混ぜてしまうと帳簿をつける際に分かりづらくなるため分ける必要があるのです。
といってもメイン以外であまり使っていないカードがあればそれを個人事業主として使ってもいいですし、新しく口座を申し込んでもいいです。
これ自体はあまり難しくありません。
次に登録していた各エージェントと正式に契約を結んでください。
個人事業主として各エージェントと契約を結んで始めて案件を紹介されます。
各エージェントと一斉に話を進めて案件を紹介して面談に進めていってください。
会社を辞めるまでの間に案件が決まっているのがベストなのでここの活動が重要です。
案件が決まるまではこんな流れです。
- エージェントが面談可能な案件をリストアップするので選ぶ
- 希望する案件を伝えるとエージェントが面談日を設定してくれる
- エージェント同行で面談を行う
- 面談はだいたい1回で決まるので数日後に結果が来る
こんな流れです。
ここで3の面談の結果で案件を取れるかが決まります。
面談は転職の面接と違いあなたが案件を対応できるかが見られます。
経験があればフリーランスの方がおすすめ
もしあなたが経験2年以上である程度開発もして月20万円代前半ならフリーランスになるべきです。
実際にエージェントに聞いてみれば分かりますが、経験2年以上なら最低でも月50万円程度の案件は対応可能です。
仕事内容もぶっちゃけSESやSIerと同じ客先で仕事をするのに変わりは無いので、そこまで今の仕事と変わることはありません。
それなのに給与は一気に2倍以上は狙えます。
あなたがNTTデータや大手勤務ならそのままの方がいいですが、それ以下の会社なら残り続けても給与はそれほど上がらないです。
それなら稼げる間にフリーランスで案件を続けていく方が一気に収入を増やせます。
もしフリーランスが合わないならまた正社員で仕事を探せばいいだけです。
ITエンジニアはそれが出来るのが強みなのですから。
私からしたら大手勤務でない限りSESでも派遣でもフリーランスでもそこまで仕事内容って変わらないと思っています。
それなら稼げる形態で働くのはごく普通の考え方でしょう。
あなたが今の待遇に不満があるなら軽い気持ちでエージェントに相談してみることをおすすめします。
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